ー先ず、社長の自己紹介をお願いいたします。
私は、大学卒業後は弁護士を目指して法科大学院に進学しました。その時に結局司法試験には合格できかったものの、行政書士には合格出来ました。司法試験浪人中には、自分の本当の兄貴のような先輩の造園会社で働かせてもらいました。当時先輩の会社も立ち上げたばかりだったのですが、二人で一緒に営業して徐々に仕事を獲得してきました。当時、造園工事を全く知らない中営業していましたが、良い提案ができるようにかなりトークを工夫していましたね。社長が自分のことをとても可愛がってくれた先輩だった事もあり一生懸命頑張りました。毎晩仕事帰りのトラックで「次はこういうことやりませんか」、「次ここに営業しましょう」とか仕事のことを語り合っていました。今思えば、起業の疑似体験スクールだったのかもしれません。この時の経験が自分の人生の礎になっていることは間違いありませんし、その先輩とは今でも仕事を語って酒を交わしますが、今でも非常に重要な時間になっています。
その後は、不動産業界に転職しました。またこの転職した不動産会社が非常に面白い会社で、上場企業から資金調達をしている不動産テックと呼ばれる分野の会社でした。しかも社長は私と同じ年齢で、とても驚きました。入社した当初、まだ不動産業界の事を理解している人が少なくて苦労しました。ですが、あらゆる武器がある会社だったので、造園会社で一からスタートを疑似体験した私にとっては、強気に様々なチャレンジができました。入社した当初は平社員での入社でしたが結果的には役員まで務めさせて頂き、上場企業の社長などとも一緒に仕事ができたり様々な経験をしました。
ーなぜ弁護士を目指されたのですか?
弁護士を目指した理由を説明すると長くなってしまいますが、きっかけは建設業を約40年間経営した祖父の会社がリーマンショックで倒産したことでした。
尊敬する祖父の会社であり、サブゼネコンという地位を確立していた企業が、リーマンショックという外的要因で一瞬で倒産に追い込まれた現実に恐怖を感じました。当時大学生だった自分は、なんの役に立つこともできない自分の無力さに痛感しました。そんな時に、プロフェッショナル仕事の流儀で企業再生に挑む弁護士の姿が放送されました。それを見たときに「自分は経営者の役に立つ仕事したい」と思いました。
結果、弁護士にはなれなかったのですが、建設業経営者を支える行政書士という素晴らしい仕事ができるようになりましたので本当に良かったと思っています。行政書士は「建設業経営者の売上に貢献できる」点で大きく弁護士と役割が異なります。
ー幼少期の頃から優秀だったのですか?
こんな話をすると、まるで自分が優秀な人のように見えるかもしれませんが、小学生の頃はクラスで一番成績が悪かったですし、中学・高校生の頃には完全に道を踏み外し親にはかなりの迷惑をかけました。ですが、小さなきっかけで、やる気スイッチが押され本気で夢を追いかけて努力することができました。先ほども申し上げたように自分の人生を真剣に見つめ直したきっかけは祖父の会社の倒産でした。
やる気になれば絶対にある程度までは自分の人生に変化を起こすことが出来ると思っています。難しいのは、自分のやりたいこと一つに集中することですね。
ーニッセイウッドワークスではどんなことを成し遂げたいのでしょうか
この点については、私も随分と悩みました。自分の会社が社会にどんな役割を担えているのか自問自答を繰り返しました。まだ最終結論は出ていないのですが、一つ視点として間違えていないのは【建設職人さんの便利に貢献すること】なのかなと思ってます。
建設会社が生木を自社で再利用製品にするなんて現実的ではありません。もし生木を自社で再利用するという事を例えて言うなら、お茶を飲みたいから茶葉を静岡まで取りに行くという位、非効率で非現実的な話です。そういう意味で我々は、建設職人さんの面倒なところを代わりに請け負っている企業です。
ただ、このリサイクル施設としてニッセイウッドワークスは、もっと利便性に貢献できるサービスがあるんじゃないかと思っています。生木のリサイクルをする以外にも、トラックのリースサービスがあってもいいはずですし、お客様同士で現場をシェアする為の仲介役になってもいいと思っています。そのためにはお客様のニーズを正確に把握しなくてはなりませんので対話が重要になってきます。従業員一同が、こういった視点でお客様と接するのが大事かなと思っています。
ただ、このリサイクル施設としてニッセイウッドワークスは、もっと利便性に貢献できるサービスがあるんじゃないかと思っています。生木のリサイクルをする以外にも、トラックのリースサービスがあってもいいはずですし、お客様同士で現場をシェアする為の仲介役になってもいいと思っています。そのためにはお客様のニーズを正確に把握しなくてはなりませんので対話が重要になってきます。従業員一同が、こういった視点でお客様と接するのが大事かなと思っています。
ーニッセイ行政書士事務所も経営されているようですが、こちらは何をやっているのですか?
こちらは建設業専門行政書士として活動しています。私は建設会社経営の役に立ちたいと思っています。そして、ベンチャー企業の役員として様々な成果を出してきた自身の経験を活かせる分野でもあります。
では、どのように役に立つかというと、私は公共工事にあるとおもっています。公共工事を受注できるようになれば資金繰りも大幅に改善されますし、元請けとして仕事を選ぶ立場になることが出来ます。そして、一緒に決算書の目標値を決めて、ある意味狙って決算書を作りに行くことで経営の見直しが出来る機会になります。
これらのことを実現するには、建設業許可はもちろんの事、社内体制の整備、入札参加手続きなどその他にも様々な複雑な手続きが必要になります。こういった面倒な部分を専門家の立場でアドバイスしつつ支援をしていく仕事をしています。
-最後に一言
私たちは建設業界に貢献するために存在していることは間違いありません。ですが、まだ追求しきれていない部分でもありますので、今後どのようにして建設業界に貢献していくかはより精査していきたいと思っています。
最近、私の祖父と同じ年の建設会社社長のお手伝いをしました。祖父と同じ年の方に頼りにされる事に非常にやりがいを感じており、きっとこれは導かれてこの世界に行きついたのだと思わざるを得ません。是非、皆様のお役に立ちたいのでお気軽にご相談していただければ幸いです。
ニッセイウッドワークスHP:https://nissay-office.co.jp/
ニッセイ行政書士事務所HP:https://nissay-office.co.jp/scrivener/